電話一台、六畳一間。創業当時、私にあったのはたったそれだけです。資金も人材も何もない中で「自分より能力が高い人は大勢いる。けれど、かける時間と努力だけは誰にも負けない」という思いで必死に働きました。車屋なので外仕事が多く、時には雨に降られることもありましたが「悪天候の日は2倍頑張る」と決めて、情熱と努力を大切に走り続けてきました。
お蔭様で、当社は創業から長らく黒字経営が続いていますが、これまで二度、赤字を経験しました。一度目はリーマンショックのとき。そして二度目は新卒を大量に採用したときです。多くの新人が増えたものの、当時はまだ会社の考えが定まっておらず、いろんな人がいろんなことを言い、結局何が正しいか分からないという状況に陥り業績も大幅に落ち込んでしまったのです。
「このままでは社員もお客様も、誰も幸せになれない」
と気付き「一つの考え方」のもとに会社を立て直そうと決めました。そこで生まれたのが「カレントフィロソフィ」です。当時のメンバー全員で会社の「理想」について議論し、一冊の手帳にまとめました。「カレントフィロソフィ」に書かれていることは「理想」ですが、その理想を追求することに意味があると私は考えます。なぜなら、私たちが目指す山は「世界一」であり、世界一の山を目指すには「世界一の考え」が必要だからです。
カレント自動車の目的は、経営理念の実現、つまりここに集う「全従業員の物心両面の幸福」です。
経営理念を実現するには「世界一の自動車再生メーカー」の座に上り詰めなければなりません。そして、世界一を達成するには仕事の時間を楽しめる仲間が必要です。目の前の仕事にど真剣に取り組みたい方、共に自動車再生事業を発展させてくれる方、ぜひ一緒に「世界一の山」を目指して歩んでいきましょう。